介護って、究極の接客業だ。
グループホームはなの路 介護スタッフ 水嶋 陽介
一人ではできないから、みんなでやる。
お客様にとって、「ここにいたいな」と思ってもらえる場所をつくりたいんです。でも、それって普段のお客様の様子をしっかり見ていないとできないんですよ。だって、寝たきりの方や、認知症の方など、意思疎通をとることすら難しいお客様を相手にするんです。いっしょに過ごす時間の中で、どんなことを言っていたのか、どんなものを見ていたのか。そんな何気ないところにヒントがあるから、どんなにささいなことでも見逃せないんです。だから、介護こそ究極の接客業なんじゃないかって思うんですよね。もちろん、一人ですべてを把握することはできないので、スタッフ同士で情報交換をしたり、アイデアを出し合ったりしています。この施設では、毎月一度何かイベントをやっているのですが、夏祭りに行けないお客様のために施設内でお祭りをやったり、花火大会をやったこともありました。喜んでもらえると、こっちまで嬉しくなりますし、スタッフ同士で協力して進めていくのが楽しいです。
「外に出かけよう!」
すごく一燈会ならではだなと思うのが、お客様と社会の関わりを大切にするところです。他の法人の話を聞いていると、ここまでお客様と外出しているところはないんじゃないかなと思います。老人ホームというと、その施設内の安全な環境で栄養バランスのとれた食事を提供するイメージがありますよね。もちろんそれも大事なのですが、できる限り、お客様の行きたいところに連れていってあげたいなと考えているんです。「ファミレスに行きたい」「回転寿司に行きたい」「スタバでお茶したい」そんな声が聞こえて来たら、じゃあみんなで行ってみよう!という感じでどんどん出かけています。もちろんリスクもあるので慎重にならない部分もたくさんありますが、それでも本当に喜んでもらっている顔をみると、やってよかったなって思えるんです。